2017/01/21(土)禁煙分を投信積み立て

 禁煙アシスタントというアプリがある。禁煙を始めた日時を設定すると、禁煙継続時間や節約できた金額などを表示してくれる。これが禁煙の補助になるかどうかは疑問だが、節約できた金額が分かるのは良い。

禁煙アシスタントのスクリーンショット

 節約額は今日で1万円を超えた。僕の場合、1カ月禁煙すると、1万4000円弱になる。これを明確に残すためにはこの分を貯金しなくてはいけない。毎月自動で貯金する仕組みが口座のある銀行にはなかったので、投資信託に積み立てることにした。

 普段使っているSBI証券ではなく、昨年開設してまだ使っていなかった楽天証券の口座を使用。積み立てる投信はコストが安いインデックス型のたわらノーロード 先進国株式ニッセイTOPIXインデックスファンドにした。積立額はそれぞれ7000円ずつの計1万4000円、と思ったのだが、日本株と先進国株が同じ割合というのはポートフォリオのバランスとしてあまり良くない。先進国株式は1万円にして月々1万7000円の積み立てにした。節約額より多いけれど、多い時にはこれ以上の金額をタバコに使っていたのだから、まあ良いでしょう。

 禁煙による節約分は元々ゼロになるはずだったお金なので、積み立てが3割や5割元本割れしてもあまり気にならない(まったく気にならなくはない)。それを考えると、基本的にこの口座はほったらかしで行ける。

 禁煙してるといっても電子タバコは吸っている。マルマンの電子PAIPOに加えて、先日、X-TC3を買った。タバコサイズの大きさで格好良く、ケースで充電できるのがメリット。大きなサイズの電子タバコに比べて吸った感じが少ないのがデメリット。これだけだとちょっと物足りないかもしれないので、大きなサイズのものも買っておいた方が良いです。

 会社で使い始めたら、周囲に電子タバコ利用者が増えてきた。ニコチン、タールの摂取による健康被害を気にしてるわけではなく、紙巻きタバコや加熱タバコよりコストが安いのと、電子タバコの仕組みそのものに興味を持って始めるケースが多いようだ。

2017/01/11(水)キネマ旬報ベストテンと怪獣映画

 キネマ旬報ベストテンで「この世界の片隅に」がアニメーション映画で「となりのトトロ」以来28年ぶりに1位になったというのが話題だが、「シン・ゴジラ」の2位というのも怪獣映画としては最高位だ。調べてみると、日本の怪獣映画がキネ旬ベストテンに入ったのは1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」の6位以来21年ぶり。外国映画では2006年に「グエムル 漢江の怪物」が3位に入っている(これは怪獣映画と言って良いかどうか迷う)。30位まで広げると、以下のようになる。

1999年 22位「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」
1996年 13位「ガメラ2 レギオン襲来」
1993年 17位「ジュラシック・パーク」
1991年 28位「ゴジラVSキングギドラ」
1966年 25位「大魔神」

 「ジュラシック・パーク」は怪獣じゃなくて恐竜だが、映画の作りとしては怪獣映画だから入れておいても良いでしょう。1954年の「ゴジラ」第1作はキネ旬ベストテンでは影も形もない。当時は怪獣映画なんてまともな評価の対象にはならなかったのだ。そういう傾向は長く続いた。だから95年に「ガメラ 大怪獣空中決戦」がベストテン入りしたのは画期的な出来事だったと言える。

2017/01/08(日)禁煙できないという思い込みについて

 喫煙者が「ニコチンを求めてタバコを吸い、タールによって死亡する」のであれば、タールゼロのプルーム・テックを吸っている限り、健康には何の問題もないはずだ。ところが、プルーム・テックのパッケージには「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性や肺気腫を悪化させる危険性を高めます」という一般のタバコと同じ注意書きがある。これはタールのない喫煙の健康への影響が医学的に明らかになっていないためだろう。プルーム・テックが健康にどんな影響を及ぼすかはユーザーの今後の健康状態を追跡調査しなければ、分からない。

プルーム・テックのパッケージにある注意書き

 20歳でタバコを吸い始めて30数年、禁煙したことは一度もない。喫煙によって健康を害する不安がないわけではないが、今のところ、血圧、血糖値、体重をはじめ健康診断の数値はすべて正常の範囲内だ。2年前に受けた人間ドックでは担当の看護師さんから「人間ドックを受けた人の中でこんなに数値の良かった人は初めてです」と褒められた。しかし禁煙をしたことがないのは健康だからではない。僕には禁煙できないと思い込んでいたからだ。

 タバコが手元にないと不安になる。だから常に買い置きをしている。そんな生活をずっと続けてきた。昨年12月中旬にプルーム・テックを吸い始めてからも普通のタバコはやめなかった。ふと考えた。プルーム・テックは別においしいわけではないが、これだけでもやっていけるんだろうか? 昨年末、タバコを買うのをやめてみた。正月三が日は普通のタバコを吸いたくなったが、4日目からそうでもなくなった。ニコチンはプルーム・テックによって補充されているのだから、禁断症状がないのは当然だ。

 プルーム・テックのメリットはタバコを1本吸うという感覚がないことだ。普通のタバコは火をつけたら吸い終わるまでやめられない。いや、やめてもいいが、ちょっとだけ吸って火を消すのはもったいない。プルーム・テックの場合、すぐに吸えるし、いつでもやめられる。経済的なのだ。

 1個のたばこカプセルで50パフできる(50回吸える)から、10パフでタバコ1本吸うのと同じになるが、回数を数えながら吸うのは性格的に合わない。とりあえずニコチンを補充すればいいのだから、10回吸わず、数回でやめてもいい。だからそんな吸い方をした。喫煙場所(家でも会社でも)に行く頻度は同じなので、10回未満でやめると結果的にニコチンの摂取量は減る。

 先日書いたように味に関しては電子PAIPOの方がましなので、一昨日からプルーム・テックもやめて電子PAIPOだけにしてみた。意外なことにニコチンの禁断症状と呼べるような苦しさはまったくない。これはニコチン摂取量が減っていたからかもしれない。ニコチンが完全に体から抜けるには72時間かかるらしい。今後どうなるかは分からないが、このままニコチン依存から脱却できそうな感触はある。

 ニコチンの害について検索していて、「喜びに包まれる禁煙法」というブログにたどり着いた。元喫煙者の医師が書いているブログでとても面白い。健康不安を理由とした禁煙は失敗する確率が高いなど興味深い記事が多く、喫煙者には一読をお勧めする。そのブログの中で「多様性~タバコ脳の程度は十人十色~」という項目がある。禁煙にたやすく成功する人と失敗する人がいるのはなぜかを解説した内容だ。

 それによると、ニコチンを分解・排出する能力は人によって異なる。ニコチンの代謝能力の高い人は体内からニコチンが早く排出されるのでニコチンを摂取する機会が多くなり、依存傾向が強くなるそうだ。そういう人は禁煙に苦労することになる。自分ではニコチン依存度が高いと思っていたが、禁断症状らしきものがないということは依存度は低いのかもしれない。

2016/12/30(金)露点温度について

 近所の床屋さんは笑い話が好きである。「年末は客が多くてもうかるだろう」と、客に聞かれてこう答えたそうだ。「昔はハサミの音がチョッキーン、チョッキーンと聞こえた。今はシャッキーン、シャッキーンと聞こえる」。どこかで聞いたような小話だが、面白い。

 その床屋さんと、糸魚川市の火事で年末に焼け出された人は大変だという話になった。産経新聞によると、この大火で周囲の住宅はすべて焼けたのに1軒だけ燃えなかった家があったそうだ。「燃えなかった理由は、普通の住宅とは異なり、火に強いステンレスのトタン板を外壁に使い、一部は耐火レンガだったことが大きいとみられる。屋根の洋瓦も一部はステンレス製だった。さらに、暴風に備えて窓はワイヤ入りの二重ガラス。屋根の軒先は火の粉が入りづらいように設計されていた」。家を建てる際、火事に強い家という注文は出さなかったそうだが、何が幸いするか分からない。普通のサッシは熱で割れてしまうが、二重ガラスは断熱だけでなく、火事にも強いらしい。

 家の断熱について調べていて、露点温度に興味を持った。これは結露が発生する温度。部屋の中の温度と湿度は温度計で分かる。外気温が(正確には窓ガラスの表面温度が)何度になった時に結露が発生するかが分かれば、結露対策を取りやすいだろう。

 露点温度の算出法は素人には難しいが、計算できるサイトやExcelの計算シートがけっこう公開されている。部屋の温度が18℃で湿度が40%の場合、露点温度は4.2℃。この場合、ガラス窓の表面温度が4.2℃以下になったら、結露が発生することになる。湿度が下がれば、露点温度も下がり、同じ室温18℃で湿度30%の場合、露点温度は0.18℃になる。

 いちいち計算するのも面倒なので露点温度計はないかと探した。いくつかあるが、最も安いのはエンペックス温・湿度・露点計。結露対策をしたい人は買っておくと、便利かもしれない。天気予報で翌朝の最低気温を見て、部屋の温度と湿度を調整すれば、結露をコントロールすることができるだろう。もっとも、部屋の温度や湿度を下げすぎると、風邪をひく心配がありますけどね。

2016/12/25(日)今年行ったふるさと納税5件

 ふるさと納税を初めて行ったのが今年7月。岩手県陸前高田市に寄付して返礼品に天然ハチミツを頂いた。というか、天然ハチミツをもらうためにふるさと納税したというのが正しい。返礼品目当てであっても寄付に慣れるのは悪いことではないと思う。糸魚川市の大火の後、同市に対するふるさと納税が急増したそうだ。寄付5件まではワンストップ特例で確定申告が不要になったのが大きい。例えば、国境なき医師団やユニセフ、Wikipediaなどに寄付する際もワンストップ特例が使えると、寄付は増えるのではないかと思う。逆に言うと、ワンストップは確定申告しない人向けなので、確定申告が不要な自治体以外の一般の寄付は減ってしまう心配もある。

 5件の枠を使い切るために先月から今月にかけて4件のふるさと納税をした。宮崎県都城市、埼玉県蓮田市、佐賀県基山町、鹿児島県いちき串木野市の4自治体。それぞれ、普段飲む焼酎、正月用の日本酒、普段飲むビール、正月用のハム&ソーセージ詰め合わせ&薩摩揚げ詰め合わせが返礼品だ。肉やカニには興味がない(こともないが)ので、こういうことになる。普段消費するものをもらった方がお得感があるのだ。

いちき串木野市の返礼品の手作りハム&ソーセージ詰め合わせ

 それを最も感じたのは佐賀県基山町のビール。3万円の寄付で350mlのヱビスビール24缶とプレミアムモルツ24缶の返礼品が届く。自己負担は2000円なのでビール1缶42円ほどで購入したのと同じだ。6万円寄付すると、96缶届くので1缶21円の計算。店で買うのがバカバカしくなるほどお得だ。写真はいちき串木野市の返礼品の手作りハム&ソーセージ詰め合わせで、手造りハム工房蔵という会社の商品。合成保存料も着色料も使っていないのが好ましい。真空パックなので、保存料がなくても賞味期限は1カ月ほどある。

 申し込みはすべてふるさとチョイスから行った。自治体によって、ふるさと納税に慣れた(仕組みが整備された)ところと慣れていないところがあるなあ、というのが実感。ふるさと納税日本一の都城市と、いちき串木野市はワンストップ申請に必要な住所等を記入した書類と切手不要の返信用封筒まで送ってきた。都城市はふるさと納税の作業のために数十人の臨時職員を採用しているそうだ。ふるさと納税は雇用の場も生んでいるわけだ。

 半面、ふるさと納税を利用する人が多い自治体からは本来入るはずだった住民税が流出する。都城市は昨年度、約42億円の寄付金を集めたが、他の自治体からはその分だけ住民税が減ったことになる。住民税を減らさないためには、流出した分をふるさと納税で取り戻す必要があるだろう。自治体間の競争が生じるわけで、その意味でふるさと納税は自治体にとってゼロサムゲームにほかならない。今年は去年以上にこの差が広がっただろう。

 制度自体の弊害を指摘する声もあるので、この制度がいつまで続くか分からない。しかし、続いている以上は利用した方が納税者にメリットが大きいことは間違いない。