2012/03/20(火)「分身」

 録画しておいた連続ドラマW「分身」を見る。東野圭吾原作、長澤まさみ主演のミステリー。一人二役(と思っていたら三役)を演じる長澤まさみは良いのだが、演出が緩い感じを受ける。監督・脚本は永田琴。ブログ(http://kotonagata.com/blog/?p=349)を見てみたら、このドラマ、完成したのが3月1日、最終話の放送が3月11日という切羽詰まったスケジュールだった。これでは緩い部分が出てくるのも仕方ない。WOWOWの番組紹介ページを見ると、「女優を美しく撮ることにおいて非常に高く評価されている永田琴を起用」とある。長澤まさみが意外に色っぽいのは監督の手腕なのだろう。

 というのが3話までを見た時点での感想。今日見た4話、5話は面白かった。特に5話。一人の長澤まさみと二人の長澤まさみが対峙する場面が残酷だ。「化け物」「身の毛がよだつ」というセリフを二人の長澤まさみは投げつけられる。SFに行きそうで行かないのがSFファンにはもどかしいが、この後の展開も悪くはない。希望のあるラストも良かった。

 ヒロインのおじさんでラーメン屋の主人を演じるダンカンが良い味(出番は少ない)。その奥さん役が藤吉久美子。このほか、臼田あさみ、勝地涼、佐野史郎、伊武雅人、手塚理美など。