2011/06/07(火)「レポゼッション・メン」
エリック・ガルシアの原作「レポメン」の映画化。近未来を舞台に人工臓器の費用の支払いを滞納している人間から臓器を回収するレポメンたちを描く。レポメンはテーザー銃で相手を気絶させ、腹を切り裂いて臓器を取り出す。生きている人間から臓器を取れば、当然死んでしまう。レポメンの仕事は殺し屋みたいなものだ。主人公のレミー(ジュード・ロウ)は優秀なレポメンだったが、ある日、回収の途中で重傷を負い、人工心臓を移植される。それ以来、レミーは回収の仕事ができなくなってしまう。やがてレミーにもレポメンたちが迫ってくる。
未来都市の夜景が「ブレードランナー」の安手のコピーみたいなのはご愛敬。所々にブラックなユーモアがある。終盤の展開はまったく予想していなかったので、ほーと感心した。原作にあるのだろうが、こういうのは観客サービスとして非常に良いと思う。脚色には原作者も加わっている。監督はミゲル・サポチニク。出演はほかにフォレスト・ウィテカー、リーヴ・シュライバー、アリシー・ブラガ。2010年のアメリカ映画。