2008/09/07(日) 「ザ・レスラー」に金獅子賞

 なんだ、日本勢、かすりもせずか。「ミッキー・ローク主演“The Wrestler”に金獅子賞」。この作品、コンペ作品の最後に上映されたそうで、主催者側にも予想があったのだろう。ミッキー・ロークは怪物的な容貌の中に悲哀をにじませた「シン・シティ」も良かった。この作品で完全復活とみられているようだ。

 監督がダーレン・アロノフスキーというのもいい。ドラッグの凄まじい幻覚シーンと登場人物たちの悲惨な境遇が鮮烈だった「レクイエム・フォー・ドリーム」で注目したけれど、その後の「ファウンテン 永遠に続く愛」はあまり評判を呼ばなかった。金獅子賞受賞でメジャー監督の仲間入りだろう。「ロボコップ4」の監督もするそうで、どういう映画になるのか楽しみだ。