2001/03/15(木)「スナッチ」
ガイ・リッチーの前作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」は見ていないが、映画のタッチは同じようなものらしい。ロンドンを舞台にしたダイヤモンドを巡る争奪戦。主要登場人物だけで14人もいる。それを細かいカット割りと編集でスピーディーに描写していく。いちおう主人公はいるが、狂言回し的役柄であまり大きな比重は置かれていない。
この編集はさてはと思ったら、やはりガイ・リッチー、CMとミュージック・ビデオの監督の経験がある。短いカットをポンポン入れていくのがいかにもミュージック・ビデオ風である。登場人物のキャラと行動がどれもおかしく、楽しく見させてもらったが、内容もミュージック・ビデオそのままに軽く、印象が薄くなる。利点と欠点が同居している作風である。
役者はブラッド・ピットを除くと、地味なメンバー。ブラッド・ピットが薄汚れた感じのボクサー(発音が悪く、言葉がよく聞き取れないというキャラ)を演じており、「ファイト・クラブ」を彷彿させる。