2004/10/02(土) favicon.ico
なんとなく作ってみる。Fireworksで16×16ピクセルの新規ファイルを作ってデザイン。毎度のことながら、デザインのセンスゼロなので、大したものはできません。pngで保存して、@icon変換で、アイコン形式にする。で、表示するHTMLファイルに<link rel="shortcut icon" href="アイコンの名前.ico">と書けば、ブラウザのアドレスバーやお気に入りに表示される。
IE、Opera、Mozilla Firefoxでは大丈夫だったが、Sleipnirはfaviconの表示には対応していないんですね。ブラウザエンジンをGeckoに切り替えてもダメだった。IE自体は対応しているのに不思議。
こういう小さいアイコンを作る時は、Fireworksの場合、800%に拡大して、1ピクセルのグリッドを表示し、鉛筆ツールで書いていくと、使いやすい。それでも16×16でのデザインは難しい。普通のデザインでさえ僕には難しいのに、このサイズでいろんなアイコン作っている人は尊敬してしまいます。
2004/10/01(金)「アメリカン・スプレンダー」
公式ホームページの作りは、サエない男のラブストーリーといった感じだが、実際にはハービー・ピーカーというコミック原作者の自伝的映画で、ラブストーリーの部分は大きくない。ハービーは自分の身の回りのことを書く、いわば私小説的なコミック作家。病院の書類係で2度の結婚にも破れた男がコミックの原作を書くことで、ささやかな幸福を得るという話である。
といってもサエない日常にそれほどの変化はない。監督のシャリ・スプリンガー・バーマンとロバート・プルチーニはドキュメンタリー作家だから、物語よりもハービーという人間を浮かび上がらせることに重点を置いている。俳優とコミックの絵と実際のハービー・ピーカーまで登場させる手法は面白く、映画製作の過程まで見せる。このあたりがアカデミー脚色賞にノミネートされた理由だろう。脚色の過程を描いたスパイク・ジョーンズ「アダプテーション」を思い起こさせる手法だが、違うのは「アダプテーション」が終盤、フィクション性を高めたのに対して、この映画は事実に近づいていくこと。実際のハービーがたびたび登場して物語に解説を加えており、こういう表現方法によって、物語自体の求心力はやや薄れたような気がする。「アメリカの輝き」というタイトルとは裏腹にアメリカの小さな日常を描いた映画になっている。
クリーブランドの退役軍人病院の書類係として働くハービー(ポール・ジアマッティ)は2度目の妻にも逃げられ、退屈な日々を送っていた。ある日、ハービーは近所のガレージセールでロバート・クラム(ジェイムズ・アーバニアク)と知り合う。クラムは異色のコミックを書き、やがて「フリッツ・ザ・キャット」の作者として有名になる。ハービーも一念発起して自分の日常を書くことにする。絵は描けないので、コミックの原作だが、それを読んだクラムは「傑作だ」と評価する。「アメリカン・スプレンダー」と題して出版したコミックはマスコミでも高い評価を受ける。デラウェア州でコミック書店を経営するジョイス(ホープ・デイヴィス)は自分のために取っておいた「アメリカン・スプレンダー」を相棒に売られてしまい、ハービーにコミックを譲ってくれないかと手紙を書く。それをきっかけに2人には交流が生まれ、クリーブランドにやってきたジョイスとハーピーは結婚することになる。テレビの人気番組にも出演するようになり、ハーピーは有名になるが、ある日、がんに冒されていることが分かる。
ハービーは妻の協力でがんの闘病記までコミックにする。この闘病記はさらりとした描写で、映画の狙いがこんなところにはないことを示している。監督2人の頭にあったのはあくまで、普通のダメな中年男の生き方であり、ハービーその人を描くことだったのだろう。ハービー・ピーカーがアメリカでどのくらい有名なのか知らないが、この内容から見てコミック自体はそれほど売れているわけではないと思う(当初は自費出版だったそうだ)。それでも世のダメな中年男の共感を得る部分は大きいようだ。
主役を演じるポール・ジアマッティは実際のハービーと風貌がそっくり。原作者がテレビに出る場面はそのまま当時のビデオが使われているが、全然違和感がない。このほか、NERD(おたく)のトビー役のジュダ・フリードランダーなど話し方まで実際のトビーをそっくりにまねている。
2004/09/29(水) 台風21号接近
今月3個目。3個とも同じ時間帯に接近してくれる。出勤時間帯と重なるので、困るんですよね。ま、今回は勢力がやや弱い(といっても“強い台風”)ので16号、18号の時ほど大変ではないみたいだが。
@nifty 固定IPサービス開始
ようやく始めるのか。初期登録費用5,000円、月額料金2,650円。2,000円程度なら考えてもいいが、少し高い。といっても専用レンタルサーバーを借りるとなると、これよりずっと高い。さくらインターネットの場合、月額6,800円だ。FAQを見ると、固定IPに対応した独自ドメインは別に取得する必要があるとのこと。
FEATHER2004D
MTVX2004が特定のマザーボードでフリーズする現象の対策を施したドライバ。1カ月前に出ていたのか。さっそくインストール。暫定版とあるが、快調に動くようになった。デザインも少し変わっている。
e.Typist v.10.0をインストール
きょう届いた。とりあえず、インストールしただけ。こちらもインターフェースが前バージョンとは変わった。
2004/09/26(日)PowerProducer
子どもの運動会で写真を100枚ほど撮った。ニコンD70に望遠ズームを付けての撮影だったが、一眼レフの良さを再確認しましたね。連写が何枚でもできるし、書き込み時間がストレスにならない。シャッターチャンスも逃さない。コンパクトデジカメで撮った去年とは大違い。
今年はビデオを撮らなかったので、DVDにスライドショー形式で焼くことにする。デジカメde同時プリントはCDにしか焼けないので、PowerDirector3で写真100枚を入れ、タイトルとBGMを編集してmpeg2を作成。書き込みボタンを押すと、PowerProducerが起動する。メニューを見たら、なんだ、スライドショーの作成というのがある。最初からこれを使えば良かったのだ。
で、再度、PowerProducerだけでスライドショーDVDを作ってみる。操作は簡単。VOBファイルを作るのは同じなので、非力なパソコンではエンコードに少し時間がかかるが、オリジナルの写真も一緒にDVDに入れられるし、スライドショーの効果もいろいろできる。僕が使っているのはPowerDirector3に付属するPowerProducer2 Expressだけど、けっこういいソフトですね、これ。
<xsl:template match="rss:item"> <div class="section"> <xsl:value-of select="dc:date"/><br/> <strong><xsl:value-of select="rss:title"/></strong><br/> <a href="{rss:link}"><xsl:value-of select="rss:link"/></a><br/> <div class="descr"> <xsl:choose> <xsl:when test="contains(content:encoded,'<p>')"> <xsl:value-of select="concat(substring(substring-after(content:encoded,'>'),0,200),'...')"/> </xsl:when> <xsl:when test="string-length(content:encoded) >= 200"> <xsl:value-of select="concat(substring(substring-after(content:encoded,' '),0,200),'...')"/> </xsl:when> <xsl:otherwise> <xsl:value-of select="substring-after(content:encoded,' ')"/> </xsl:otherwise> </xsl:choose> </div> </div><br/> </xsl:template>付け加えたのは<xsl:when test="contains(content:encoded,'<p>')">以下の3行。言うまでもなく、XSLスタイルシートの中ではタグは使えないので<p>などは実体参照で書く必要がある。
2004/09/25(土)「アイ,ロボット」
昨日見た。「ダークシティ」のアレックス・プロヤス監督がアイザック・アシモフのロボットシリーズにインスパイアされて撮ったSF。ジェフ・ヴィンターの“Hardwired”という脚本が基になっており、これにアシモフの「われはロボット」や「鋼鉄都市」などを組み合わせたという。ロボットが犯人とみられる殺人事件によって始まり、ロボット工学三原則をメインにしたプロットから、アクションたっぷりのスケールの大きな話に展開していく。この脚本の完成度が高い。知的なプロットであるばかりでなく、ミステリとしても良くできており、しかも大衆向けの視線をずらしていないので、同じような展開を見せた押井守「イノセンス」より分かりやすい。ロボットのVFXはレベルが高いし、ロボットを嫌悪する主人公のキャラクターも彫りの深いものになっている。しっかりしたSFになっている点でここ数年のSF映画では最も充実感があり、数少ないロボットテーマのSF映画に限れば、スピルバーグ「A.I.」など軽く越えてこれがベストだろう。
三原則とは言うまでもなく、
1.ロボットは人間に危害を加えてはならない
2.ロボットは人間から与えられた命令に服従しなければならない
3.ロボットは第1条、第2条に反する恐れのない限り、自分を守らなければならない
の3項である(ポール・バーホーベン「ロボコップ」では独自のものに置き換えて使ってあった)。アシモフの小説ではこれに矛盾する状況が現出し、ミステリ的に展開されることが多い。アシモフはミステリ方面でも評価の高い作家で、「黒後家蜘蛛の会」シリーズなど非SFのミステリもある。
「アイ,ロボット」も三原則との矛盾が発端となる。2035年のシカゴ、ロボット工学の権威であるラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)がビルから転落死する。博士の死の状況から刑事のスプーナー(ウィル・スミス)は他殺を疑う。その第一容疑者がUSロボティクス(USR)社の新型ロボットNS-5のサニーだった。サニーは逃走するが、警察によって署に連行される。スプーナーの尋問に対し、サニーはロボットが持つはずのない怒りの感情を見せた。サニーはラニング博士によって感情回路をインプットされたユニークな存在らしい。警察はサニーの犯行と断定。しかし、ロボットに殺人罪は適用されないと主張するUSR社の社長ロバートソン(ブルース・グリーンウッド)によって、社に連れ帰られ、廃棄処分を受けることになる。USR社はそれまでのNS-4型に代わって、NS-5型の量産を進めていた。世界中に2億体のNS-5が送り込まれていく。スプーナーはNS-4型のロボットが格納された地域で、NS-5がNS-4を破壊している光景を見る。そして大量のNS-5たちが人間に対して反乱を起こし始める。
三原則があるのに、なぜサニーは博士を殺せたのか、なぜ博士はサニーをユニークな存在にしたのか、なぜロボットたちは反乱を起こしたのか、その背後にいるのは誰なのかという謎を散りばめつつ、ストーリーは進行する。加えて、主人公スプーナーにも三原則を頑固に守ったロボットに絡む哀しい過去がある。スプーナーはロボットを毛嫌いし、アナログな生活を送っている男なのである。さまざまな状況をタイトにまとめ、ユーモアを織り込みつつ映画を作り上げたプロヤスの演出は見事で、つくづくSFを分かっている監督だなと思う。
プロヤスは「アイ,ロボット」に飽きたらず、純粋なアシモフ作品を映画化したい希望を持っているそうだ。それならば、同じロボットシリーズで、人は本能的に宇宙を目指すものだという力強い主張に彩られた傑作「はだかの太陽」をぜひぜひ映画化してほしいと思う。