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「アメリ」のオドレイ・トトゥ主演。これ、何も言ってはいけない映画なのではないか。「ハンサムな心臓外科医に一途(いちず)な思いを寄せる画学生の奮闘を描いた恋愛映画」というのは毎日インタラクティブの紹介文で、前半(40分程度)はその通りに進行するが、後半はガラリと様相を変える。過去にも同じような映画はあったかもしれないけれど、このアイデアは秀逸。アイデアだけでなく、長い種明かしのような後半の展開も納得。観客は2本の違う映画を見ることになる。その後に来るサイコなエピソードも常套的だが、面白い。
監督・脚本は26歳のレティシア・コロンバニ。もう少し粘りがほしいところはあるが、よくまとまっていて長編映画デビュー作としては上々の部類だろう。何気ない好意と思いこみと誤解とサイコが入り混じった映画。ハリウッドでリメイクする話もあるらしい。