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2008年10月04日の記事

2008/10/04(土)「ウィッカーマン」

 スコットランドの警官ハウイー(エドワード・ウッドワード)が行方不明の少女ローワンを捜してサマーアイルという島に行く。その島は大地豊穰と男根崇拝が基本の原始宗教が信仰されていた。島民たちはローワンのことを知らないという。ローワンの墓を見つけ出したハウイーは島の領主サマーアイル卿(クリストファー・リー)から墓を掘り返す許可を取ったが、埋葬されていたのはウサギだった。果たしてローワンはどうなったのか。

 1973年製作のイギリス映画で監督はロビン・ハーディ。カルトとなったのは120分のフィルムを87分に縮めて公開されたためもあるだろう。DVDも長い間発売されていなかった。その後、監督によって99分版が編集されたそうだが、1998年の日本公開時には87分版だった。

 今回のDVDも87分版。原始宗教が支配する村という設定から深作健太「エクスクロス 魔境伝説」を思い出したが、まあよくある設定ではある。脚本は「フレンジー」「探偵 スルース」のアンソニー・シェーファーなので、ミステリ的な仕掛けがある。面白いけれども、傑作と呼べるほどではない。もう一ひねり欲しいところだ。ただし、これはキリスト教徒からすれば、衝撃的な内容ではある。