2013/12/10(火)Noomウォーク

Noomウォーク

 auのRun & Walkは始まった頃から使っていたが、1年半前に換えた今のスマホはこのアプリが動作しない。カロリーカウンターを搭載していないからだろう。歩数計はなければないで不都合はなかったし、犬の散歩コースはいつも同じなのでだいたいの距離は分かっている。そんなに困らない。

 昨日、アプリを検索していたら、Noom Walk(ヌームウォーク)というアプリがあった。この名前、Moonウォークを逆さまにしただけじゃないかと思えるが、元々はアメリカ製(?)のアプリで8月から日本語版の提供が始まったそうだ。いつもの犬の散歩コースで計ったら、4800歩弱。Run & Walkで計測していた頃は5000歩は越えていたような気がするが、まあ目安にはなる。

 しかし、これ、カロリーカウンターもないのにどうやって計測しているのだろう。スマホは元々、縦横の傾きを検知するので、これを利用しているのかもしれない。少し傾けただけではダメで、継続しないとカウントアップしないようだ。

 同じNoom社が出しているアプリNoom ダイエットコーチはGPSを使用した歩数計があるらしいので、これもインストールしてみた。世界で1900万ダウンロードという人気アプリらしい。有料版へ移行するよう勧めてくるのがうざいが、これもしばらく使ってみよう。

2013/12/04(水)Windows 8のセキュリティー

 Googleで「標準報酬月額」を検索すると、検索結果のトップのページに「このサイトはコンピューターに損害を与える可能性があります」と注意書きがある。それでもクリックすると、警告画面が表示される。そこからリンクされたセーフブラウジングのページには、なぜこのサイトが危険かの説明があった。

 このサイトで過去 90 日間に Google がテストした 386 ページのうち 6 ページで、ユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明しました。Google が最後にこのサイトを巡回したのは 2013-11-20 で、このサイトで不審なコンテンツが最後に検出されたのは 2013-11-15 です。

セーフブラウジングのページ

 ちなみにIEからbingで検索しても、こうした警告はなく、普通に開けるが、Googleは実際にアクセスして調べているわけだから、とりあえずGoogleさんの言うことを聞いておいた方が賢明だろう。

 Windows 8からセキュリティーが大幅に強化され、ファミリーセーフティ、ウィルス保護対策、フィッシングフィルターなどが標準搭載となった(詳しくはWindows 8 | セキュリティ機能)。先日買ったSurface Pro2には、だからウィルスバスターなどサードパーティーのセキュリティーソフトは入っていない。Windows 8の標準機能だけで対策は十分なのだろうか? 検索してみると、「万全とは言えない」という意見が多い。当たり前だ。「万全」なんて誰にも言えるわけがない。これはサードパーティー製のセキュリティーソフトを入れていても同じことで、「絶対に大丈夫」なんてことはないのだ。

 しかし、少なくともウィルスに関しては大丈夫ではないか。メールからウィルスが感染することはほとんどなくなった。ウィルスが大流行したのは「ウィルスばらまきソフト」と言われたOutlook Expressのユーザーが大半を占めた10年以上前のこと。その後、対策が進み、Gmailをはじめメールサーバー上でウィルスチェックをするプロバイダは多くなった。Outlook Expressのユーザーも未だにXPを使っている人ぐらいだろうし、それもサポートが切れる来年春以降は激減するだろう。Outlook Expressはメンテナンスされていず、文字化けすることも多いし、もはや迷惑ソフトと言って良い存在だから、即刻使用をやめるのが自分のためだけでなく、世のため人のためである。Vista以降はユーザーアカウント制御があるので、自分で許可しない限り、勝手にマルウェアをインストールされることもない。

 問題はフィッシングサイト、詐欺サイトで、これを防御する機能があると、安心ではあるが、万全などとはとても言えず、気休めぐらいに思っておいた方がいい。上記サイトはフィッシングサイトではないかもしれないが、ウィルスバスターはフリーパスだった。

 明らかにフィッシングと思えるサイトはURLも違うし、ITリテラシーのある人なら簡単に見分けられるだろう。ところが、ちゃんとした(ように見える)会社組織で広告もバンバン出しているのに、詐欺に近いというサイトも中にはありますからね。そういう被害を防御できるソフトなんてあるわけない。こういうサイトの被害を防ぐにはITリテラシーだけでは不十分で実生活同様、金融リテラシーを身につけるしかない。Windows 8以降のOSにサードパーティーのソフトを入れるお金があったら、金融に関する本でも読んだ方がセキュリティー効果はあるのではないか。最終的な防御は人力に頼るしかないのだ。

2013/12/03(火)WOWOWの決算報告書

 東芝が保有していたWOWOWの株式70万株をフジ・メディア・ホールディングスが取得して保有比率が14.85%になる、という記事を日経で読んで、「へえ」と思って帰宅したら、WOWOWから決算報告書が届いていた。和崎信哉社長がインタビューの中でWOWOWのコアターゲットは「40代から60代」と言っている。これまた「へえ」と思った。なんとなく20代から30代ではないかと思っていたのだ。そう言えば、うちの子供たち(高校生)もほとんどWOWOWは見ていないからなあ。見てるのは僕だけだったりする。

 WOWOWの加入件数は2000年頃から250万件を上下している(加入件数の推移)。大きく増えもしなければ減りもしない。デジタル化でデコーダーが不要になって1カ月だけ加入することも可能になった半面、解約も簡単になったので、関心のある番組が放送される月にだけ加入する人もいるのだろう。

 映画ファンの目から見れば、年間800本も映画の放映があるのなら、視聴料月額2415円は決して高くないと思う。映画の録画は増える一方でとても見るのが追いつかないし、TSUTAYAでDVDやブルーレイのレンタルをすることもなくなった(TSUTAYAテレビの会員には最近登録した)。

 WOWOWには1991年の開局時から加入している。昨年、なんとなく関心を持って株式を1単元(当時は1株、株式分割があったので今は100株)だけ買った。決算報告書によると、株主のうち「個人・その他(持ち株会等)」の数は8358人で保有比率は15.55%とある。250万の加入件数に対して8358人というのは意外に少ない。WOWOWの株主優待はけっこうお得(3カ月分の視聴料無料、保有3年目からは4カ月分無料)なので個人株主がもっと増えてもおかしくないと思う。僕はWOWOWに加入している限りは株を持ち続けるつもりだ。

2013/12/01(日)「劇場版SPEC 結 爻ノ篇」

 「漸ノ篇」がこれまでの総集編みたいな内容だったから、たぶん「爻の篇」はスケールを大きくするのだろうと思ったら、警視庁の屋上だけで話がほとんど終始する。周囲をCGでいくら表現しても、これでは動きが少なくて間が持たないし、広げた風呂敷をうまくたためてもいない。話のスケールに舞台が合っていないのだ。この話を考えたらしいプロデューサー植田博樹はアイデアをうまく消化できていないのではないか。

 戸田恵梨香&加瀬亮のコンビに僕はかなり好感を持っているので、けなしたくないのだけれど、映画としてこれでは不完全だ。誰でも発端のアイデアぐらいは思いつく。それを観客が十分に納得するほどうまくまとめられるのがプロというものだろう。テレビシリーズから延々と作ってきた「SPEC」の完結編がこれではあまりにお粗末だ。

 元々、この「SPEC」、当麻(戸田恵梨香)と一十一(神木隆之介)の対決だけで、ということは「劇場版SPEC 天」までで終わっても良かった話だ。「天」の最後にセカイ(向井理)を出したがために、「結」つくることになった。というか、「結」を作りたいからセカイを出したのだろうが、このために物語がツギハギめいて見えてしまうことになった。とても残念だ。

 テレビドラマの「SPEC」が支持を集めたのは当麻や瀬文(加瀬亮)や野々村係長(竜雷太)や雅ちゃん(有村架純)らおなじみのおかしくて愛すべきキャラクターにあったと思う。観客が求めたのは話のスケールの大きさではなく、こうしたキャラによって生まれる話だったはずだ。「天」と「結」はなかったことにしてかまわないから、テレビで「SPEC2」をやってくれないだろうか。

2013/11/30(土)「ハワイ・マレー沖海戦」

 恐らく、この映画のクライマックスを見た1942年当時の観客は、1980年に「地獄の黙示録」を見た観客と同じぐらいの興奮にたたき込まれたのではないか。マレー沖海戦の部分には「ワルキューレの騎行」が流れ、パールハーバーの部分は実写とミニチュアを組み合わせた円谷英二の特撮が素晴らしすぎる。

 この映画の3年前には「キング・コング」という映画史に残る傑作があるにせよ、日本の特撮映画史においてこの映画が占める位置はとてつもなく大きいだろう。この映画から四半世紀後に作られたウルトラシリーズをある意味、軽くしのいでいると思う。

 映画は戦意高揚映画として始まるが、後半、そんなことはどうでもよくなり、「地獄の黙示録」との類似性もまたくっきりと浮かび上がる。後半1時間はドラマよりも戦闘シーンを見せるためだけに作られた観があるのだ。いけいけどんどんの作風。それはつまり国が意図した戦意高揚にもなっているには違いないが、そこだけに押し込めるにはもったいないと思わせる作品だ。