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「パインズ 美しい地獄」「ウェイワード 背反者たち」に続く完結編。ミステリマガジン11月号に絶賛のレビューがあったので、あわてて読んだ。3冊とも退屈はしなかったが、B級3部作という印象が抜けきれない。中身が薄いのだ。簡単なプロットに肉付けして作った感じ。キャラクターと描写にもっと書き込みがほしい。展開が単調に感じるのはアイデアが足りないからだ。
希望が見えないラストなので取って付けたような笑ってしまうエピローグがある。エピローグの続きを期待する人もいるようだが、SFの知識とアイデアに乏しいこの作者には書けないだろう。このエピローグ、ほとんどジョーク、あるいははったりみたいなものだ。まさかまじめに書いてはいないだろうな、ブレイク・クラウチ。
「駄作」や「プリムローズ・レーンの男」と同様にSFとミステリを組み合わせた作品で、そういうのがアメリカのエンタテインメント小説では受けているのだろう。