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永野芽郁主演のドラマ「君が心をくれたから」(フジ)の第1話終盤の展開に唖然としました。主人公・逢原雨は交通事故で危篤となった愛する男・朝野太陽(山田裕貴)を助けるため、「あの世からの案内人」(死神? 悪魔?=ひげ面の斎藤工と松本若菜)と契約。これから3カ月間かけて自分の五感を奪われることを受け入れるのです。漫画なら成立しても実写ドラマでは厳しい内容で、トンデモ系のドラマとしか思えません。
雨と太陽という奇をてらったネーミングといい、1クールそのままの「3カ月かけて」の設定といい、色覚障害のため信号の赤と青を間違ったという交通事故の原因といい、視聴者舐めすぎ。驚いたことに、この展開で泣いた人もいるようですが、別の意味で泣きたくなるようなお粗末な脚本でした。
脚本の宇山佳佑はドラマ「世にも奇妙な物語」や映画「今夜、ロマンス劇場で」(2018年)のようなファンタジー系の作品が多い人。だからこういう展開なのかと、腑に落ちました。このドラマ、「世にも奇妙な物語」の拡大版と思って見た方が良いのでしょう。月9じゃなくて木8か土9の方が似合ってます。