2011/09/11(日)連続ドラマW「下町ロケット」

 WOWOWで放送中のドラマ。録画しておいた第3話までを一気に見た。もう第1話を見た時に嗚咽が漏れまくり、2話目を見た後に本屋へ走って池井戸潤の原作を買う羽目になった。直木賞受賞など僕には何の意味もないが、これほどの内容とは思わなかった。第3話も期待通りの出来。これ、今年屈指の傑作ドラマと断言する。いや、テレビドラマはほとんど見ないので僕の断言など信用がならないのだが、こんなに毎回毎回胸を熱く打ちまくってくれるドラマはそうそうないだろう。これ見るためだけにWOWOWに入ってもまったく損はない。

 話はまっすぐな心を持つ人間たちがねじ曲がった人間たちに打ち勝つ話とまとめてしまえるだろう。小さな町工場の意地とプライドと誇りをかけて、大企業の妨害に対していく姿勢がとても気持ちよい。社長になった今も夢を捨てない三上博史が久しぶりの大はまり役であるのをはじめとして、大手事務所のあくどさに耐えきれずに独立した弁護士の寺島しのぶ、国産ロケット打ち上げに熱意を燃やす渡部篤郎などなどがいずれも好演。まったく隙がない緊密なドラマである。第1話と第2話の監督は鈴木浩介、第3話は水谷俊之だった。今日が第4話。来週が最終回だ。もう楽しみ楽しみで仕方がない。