2013/05/05(日)「セイビング・フェイス 魂の救済」

 信じられないことにパキスタンでは夫や恋人から顔に硫酸をかけられる被害が年間100件以上あるそうだ。「セイビング・フェイス 魂の救済」は被害者の女性たちとそれを助ける医師、弁護士、議員らの活動を描き、昨年のアカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞した。

 顔の半分に硫酸をかけられ、失明どころか眼球をも失った女性が登場するなど痛切きわまりない映像がいくつもある。夫たちのほとんどが無罪放免となってきたのも信じられない。パキスタンは徹底した男尊女卑の国なのだろう。

 それだけで終わっていたら、やりきれないところだが、映画のラストには大きな希望と喜びがある。被害を受けてきた女性たちがこれで救われるわけではないけれど、こうした卑劣な犯罪は今後、抑止されていくに違いない。