2004/04/14(水)「デブラ・ウィンガーを探して」

 女優のロザンナ・アークェットがハリウッドの主に40代の女優34人にインタビューした。家庭と仕事の両立に関する話が多いが、ジェーン・フォンダが演技について語る場面が圧巻だった。49本の出演作品のうち「8回か10回しか体験していない」と前置きしたうえで、フォンダは映画の核となるシーンを撮影する際の重圧とうまくいった場合の達成感について話す。

 49本のうち8回しかなかったけれど、照明の輪の中に入り、立ち位置に立つ。すべての回路が開かれる。すると、それは起こるの。飛行機が離陸するように私は飛び立って、役になり切る。まるでダンスよ。共演者の男優や女優と踊るダンス。カメラも照明も踊る。素晴らしい融合なの。

 自分の演技もカメラも共演者も愛しいわ。感情が豊かに満ちて、それはどんなセックスより素晴らしいわ。この世で最高のものよ。

 名女優でなければ、言えないことだと思う。

 ウーピー・ゴールドバーグが年を取って自分の体型が崩れることを話すインタビューには爆笑。テリー・ガーが老けているのに驚いたが、これは病気のためもあるのだろう。役を得るためにいかにセックスを要求されるかについて言及する女優もおり、女優たちの素顔が見られて大変面白かった。