2016/04/16(土)熊本地震と「ログ山荘 火の鳥」

 仕事を終えて帰ったのが午前1時ごろ。風呂に入ったら、浴室の明かりがチカチカし始めた。「蛍光灯が切れるのか。交換しなくちゃ」と思っていたら、グラグラと長い揺れが来た(宮崎市は震度4だったそうだ)。緊急地震速報は浴室までは聞こえなかった。まあ、狭い場所の方がかえって安心かも。落ちてくるものもないし。だが閉じ込められる恐れはあるので引き戸は開けた。それからたびたび地震が続いた。眠るに眠れず、テレビを見続け、ベッドに入ったのは午前4時過ぎ。7時過ぎにまた揺れたので目が覚めた。

 睡眠時間3時間ほど。しかし、熊本の人はこんなものじゃない。地震の規模が違う。頻度も違う。けがはしなくても不安と恐怖で精神的に何度も何度も痛めつけられている。どうかどうか、早く収まって安心して眠れる日が来てほしいと思う。

 16日夜放送のNHKスペシャルでは建物倒壊の原因について、建物自体の構造のほかに液状化を指摘していた。川の近くに建っている家は危ない。川の近くでなくても、中には池を埋め立てて作った住宅地もあるので、住む場合には気をつけた方がいいのだろう。しかし、なかなかそれを知るのは難しい。住宅地の前の姿がどんなものだったのか、地元の人に聞くしかないだろう。

 住宅の構造はヘーベルハウスのようなプレハブ工法が安全だそうだ。立地と住宅工法の両方に万全を期すと価格は高くなるが、家を建てた後で地震保険を契約するより最初に大きな出費をしていた方が結果的にはいいのかもしれない。

「ログ山荘 火の鳥」

「ログ山荘 火の鳥」の土砂崩れ現場。NHKテレビより

 ニュースを見ていて唖然としたのは「ログ山荘 火の鳥」が大規模な土砂崩れで跡形もないと報じられたこと。2年前に家族で泊まったところだ(写真上は2014年8月23日撮影。下は2016年4月17日のNHKニュースより)。

 南阿蘇の温泉付きペンション。各棟に露天風呂が付いていた。料理に力を入れているそうで、とてもおいしいフランス料理を出していただいた。家族経営の好ましい宿で、また泊まりたいと思っていた。

 ニュースによると、宿泊客2人が不明という。巻き込まれたのだとしたら、ひどすぎる。切に無事を祈りたい。