2016/05/10(火)「モンスターズ 地球外生命体」

 「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ監督が注目された低予算のSF。2010年公開。KINENOTEには「1万5千ドルの低予算ながら、カンヌ国際映画祭で上映され絶賛されたパニック映画」と書いてあるが、怪獣もちゃんと出てくるし、この内容を1万5000ドルで作るのは無理だ。絶賛というのもオーバーな表現ではないか。Wikipediaを見ると、「設備機材費は1万5千ドルで、製作費は50万ドル」とあった。

 太陽系に地球外生命体の存在を確認したNASAが探査機でサンプルを採取するが、大気圏突入時にメキシコ上空で大破。地球外生命体が増殖し、メキシコの半分は危険地帯として隔離される。6年後、モンスターの写真を撮りにメキシコを訪れたカメラマンのコールダー(スクート・マクネイリー)は手にけがをした社長令嬢のサマンサ(ホイットニー・エイブル)をアメリカまで送り届けるよう上司から命令される。フェリーで帰ろうとしたが、パスポートとチケットを盗まれたために2人はフェリーに乗れず、危険地帯を通る陸路を進むことになる。

 モンスターはタコみたいな造型。低予算のため、街の破壊シーンなどはない。クライマックスの描き方は「GODZILLA ゴジラ」のムートーを思わせた。ムートーはこれを発展させたものなのだろう。映画の作りは正統的でそこが評価された要因か。

 【amazonビデオ】モンスターズ/地球外生命体(字幕版)