2022/02/08(火)「ウエスト・サイド物語」のキャプテン・マーベル
間違いをどうこう言うよりも、61年前の映画のセリフに出てくるほど「キャプテン・マーベル」が一般的だったことの方を驚くべきなのかもしれない。
これで納得していたのだが、調べてみると、マーベル・コミックの「キャプテン・マーベル」が出版されたのは1967年らしい。となると、1961年の「ウエスト・サイド物語」で言及されるキャプテン・マーベルは僕らが知っているキャプテン・マーベルとは別人ということになる。
Wikipediaを見ると、キャプテン・マーベル (DCコミックス)という項目があった。なんと、DCにもキャプテン・マーベルがいたのだ。「シャザムとしても知られている架空のスーパー・ヒーロー」とある。2019年に映画化されたあの「シャザム!」ですね。初登場は1940年。この時はフォーセットコミックスから出版され、その後、1970年代にDCが版権を獲得したそうだ。「この時マーベル・コミックが社名などでマーベルを商標登録していたため、『キャプテン・マーベル』の使用を避け『Shazam!』に改題された」とのこと。
だから、「ウエスト・サイド物語」の字幕は「マーヴェル船長」を「キャプテン・マーベル」に直すと誤解の元になるので、「シャザム!」と意訳した方が良いです(……ダメです、61年にはまだシャザムじゃなかったから)。
「ウエスト・サイド物語」のブルーレイがamazonでは1400円だった。買いたくなるなあ。