2001/11/13(火)「エボリューション」
アイバン・ライトマン監督が「ゴーストバスターズ」のノリで作ったエイリアン撃退コメディ。「ゴーストバスターズ」よりも弱いのは出演者にクセがないからか。主演のデヴィッド・ドゥカブニーにコメディができないのがダメだし、転んでばかりいるジュリアン・ムーアはまだしも、短大で地質学を教えるオーランド・ジョーンズと消防士志望のショーン・ウィリアム・スコットにもう少し存在感がほしいところ。ビル・マーレー、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミスと芸達者がそろっていた「ゴーストバスターズ」にはかなうわけない。
さまざまな宇宙生物を見せるSFXはフィル・ティペットが担当し、水準的。白眉はショッピング・センターを飛び回る(ラドンやプテラノドンを思わせる)翼手竜のような生物。いや、これをもっと見たかった。クライマックスに登場する巨大生物にはアイデアが足りないと思う。しかも下品。登場人物が○○まみれになるのは、これまたマシュマロマンの泡をかぶった「ゴーストバスターズ」と同じ趣向だけれど、今回は汚いです。いくら前半に伏線があるとはいってもちょっとね。