2000/08/05(土)「デジモン・アドベンチャー02」
アメリカ人の少年が飼っていたデジモンのチョコモンがなぜか姿を消し、数年後、なぜか巨大化した姿で少年の前に現れる。チョコモンはなぜか、人間たちをデジタルワールドに幽閉。前シリーズの主人公太一たちが幽閉されたのを知った今シリーズの主人公大輔たちはアメリカに渡り、チョコモンとの闘いを始める。この“なぜか”の部分を映画はほとんど説明しない。途中で列車の多数の乗客が消える場面があるのだが、それがどうなったのかも分からない。説明不足、描写不足が多すぎて、もう最低の脚本である。パンフレットを読むと、チョコモンはデジタルワールドに吸い込まれ、そこで孤独のために心を失って凶暴化したらしい。そのあたりをもっとしっかり描く必要がある。
デジモンはテレビでまったく見たことがなく、今放送されているのが第2シリーズに当たる「02」であることも初めて知った。映画の内容はテレビシリーズとはまったく関係なく、独立した内容なのだが、作画のレベルはまあまあであるものの、この脚本ではどうしようもないだろう。
巨大なチョコモンの造型は「エヴァンゲリオン」の影響がありあり。こういう造型ができるのだから、もっと製作に時間をかけるべきと思う。ま、東映の番組の都合で仕方なかったのだろうが、こんなレベルの作品を公開してはマイナスにしかなりませんね。