2006/11/26(日)「水からの伝言」を信じないでください
作家の高千穂遥さんのページにリンクが張ってあった。水に「ありがとう」などの美しい言葉を見せると美しい結晶を作り、「死ね」などの汚い言葉を見せると汚い結晶を作るという本に対する反論。デマに対して科学者が真剣に反論するのは一見、バカらしいとも思えるのだが、そうではないのである。なんせ相手方は1冊本を書いているのだから、中には信用してしまう人もいるだろう。科学者の立場でしっかりとした反論を書いてもらった方がいい。「水からの伝言」にみるにせ科学というページもあった。
水からの伝言ですごいのは「言葉を見せると」という部分。水は日本語を理解するのか。英語だったらどうなのだろう。あるいはスワヒリ語とかエスペラント語とか。
だいたい、美しいなどという基準で物事を判断するのはどこかの首相と同じで、あまりレベルが高いとは言えない。裏返せば、こういう「美しい」を基準にしている人は汚いものを差別するのだろう。物事を美醜や優劣で判断する考え方がいじめの要因の根幹にもあるのではないか。