2003/05/16(金)「愛しのローズマリー」
ボビー&ピーター・ファレリー兄弟の監督作品。人を見かけだけで判断していたハル(ジャック・ブラック)が暗示をかけられて、心の美しさで女を見るようになる。ハルの前に現れる凄い美人がグウィネス・パルトロウ演じるローズマリー。実際は凄く太っていたが、ハルの目にはスタイル抜群の最高の女に見える。ローズマリーはハルが勤める会社の社長の娘で、ハルは仕事でも出世する。しかし、ハルを心配した親友が暗示を解いてしまい、というストーリー。「シュレック」同様、“政治的に正しい”話で、美しくない人や障害者を画面に出すのは難しいところなのだが、まあ成功していると思う。前半はギャグが満載されていて笑ったけれど、一歩間違うと差別的と言われるところなのである。
後半はまともな話になって、それなりに共感させられる。ただ、パルトロウがあまりに良すぎるので、やはり太った人よりパルトロウがいいや、と思えてしまう。暗示を解かれた主人公が太ったローズマリーを愛するようになることにもう少し説得力を持たせると良かったと思う。