2005/12/21(水)とにかく強烈で、壮絶な映画だった
最近巡回する日記はRSSのあるところばかりなので、見逃していた。「町山智浩アメリカ日記」よりスピルバーグの「ミュンヘン」に関するコメント。予告編を見てもどういう映画かよく分からないのだが、そういう映画だったのか。テロの恐怖を「宇宙戦争」で比喩として描いたスピルバーグが今度は本当のテロを取り上げたわけだ。
アメリカでは今週末公開。アカデミー賞の台風の目になるか?
2005/12/11(日)「映画一日一本 DVDで楽しむ見逃し映画365」
著者の芝山幹郎は評論家で翻訳家。以前、キネ旬で連載していたことがあり、愛読していた。この本は日本経済新聞土曜版などに掲載された文章(テレビ放映映画の紹介や短い批評)に書き下ろし25本を加えて365本の映画を取り上げている。
1日1本の映画を見るのは相当な暇がないと無理。著者自身も新作映画を見る本数は年間100本強だそうである。僕は今月1日からDVDを含めて1日1本映画を見ようと続けてみたが、1週間で挫折した。そんなに映画だけに時間は割けないものなのである。
1月1日「続・夕陽のガンマン」に始まって12月31日「ミリオンダラー・ベイビー」までの365本に論評が加えられている。クリント・イーストウッドで始まりクリント・イーストウッドで終わるのは著者がイーストウッド映画を好きなためか。日付は365本という趣向で付けたもので、あまり意味はない。
365本という数はシネマガイドとしては不足しているが、論評の方は的確。どれも400字詰め原稿用紙にして1枚半ぐらいの分量だが、その中でストーリーを紹介して批評まで行うというのはなかなか難しいものだ。取り上げた映画は邦画洋画、B級C級まで含めてあり、著者の好きな映画の傾向も分かる。著者のもっと長い批評が読みたくなってくる。