2011/05/05(木)「彼女を見ればわかること」
ロドリゴ・ガルシアの1999年の作品。5つの物語からなるオムニバスで、それぞれの話が少しずつ関連し、最後の物語で収斂していく。この手法は「愛する人」につながるものだし、出てくるエピソードも老いた母親と同居する女とか、30代後半でアフリカ系アメリカ人の子供を妊娠する女とか、同じ設定が出てくる。それを考慮しても、うまい脚本だと思う。ホリー・ハンター、キャメロン・ディアスが良い。ハンサムでもない銀行の副支店長役マット・クレイヴンがもてすぎなのはちょっとリアリティーに欠けるか。2000年のカンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリ。キネ旬ベストテン16位。