2005/12/04(日)「炎のメモリアル」

 消防士を主人公にした映画は「バックドラフト」(1991年)が記憶に残るが、「バックドラフト」はサスペンスの要素が強かった。この映画、真正面から消防士の仕事を取り上げて、消防士の危険な業務を描いている。地味になりそうな題材を手堅く作ってあるのに感心した。ルイス・コリック(「遠い空の向こうに」「ドメスティック・フィアー」)の脚本がうまいのだろう。ただ、ラストに異論はある。ああいうラストにすると、観客の中には泣いて満足する人もいるかもしれないが、僕は逆の方が良かったと思う。

 主演はホアキン・フェニックス。上司をジョン・トラボルタが演じている。監督はジェイ・ラッセル。