2011/05/29(日)「釈迦」

 気が進まなかったが、少し見てみたら、画面のきれいさに驚いた。これもブルーレイが出ているらしい。日本人がインド人を演じるというのは無茶で、無国籍映画と言いたくなる。もっとも、考えてみれば、アメリカの俳優がロシア人やエジプト人を演じることもあるわけで、西洋から見れば、同じアジアなのだから違和感はないかもしれない。

 1961年の三隅研次監督作品。セットやエキストラの数を見ると、予算はかかってるなあと感じさせる。日本初の70ミリ映画で、そういう資料的価値だけはあるだろう。山本富士子や叶順子、驚いたことに月岡夢路や中村玉緒まで、僕らの世代ではおばさんとの認識しかない女優陣はきれいだった。